ワクチン接種後でも新型コロナウイルスに感染する可能性はあります。
ファイザー社の新型コロナワクチンによる初回接種は、通常、3週間の間隔で2回接種します。高い発症予防効果が得られるのは、2回目を接種してから7日程度経って以降です。体の中である程度の抗体ができるまでに1~2週間程度かかるため、1回目の接種後から2週間程度は、ワクチンを受けていない方と同じくらいの頻度で発症してしまうことが論文等でも報告されています。また、臨床試験においてワクチンを2回接種した場合の有効率は約95%と報告されており、100%の発症予防効果が得られるわけではありません。
モデルナ社の新型コロナワクチン(*)による初回接種は、通常、4週間の間隔で2回接種します。臨床試験において、本ワクチンの接種で十分な免疫が確認されたのは、2回目を接種してから14日以降となっています。また、ワクチンを2回接種した場合の有効率は約94%と報告されており、100%の発症予防効果が得られるわけではありません。
武田社の新型コロナワクチン(ノババックス)による初回接種は、通常、3週間の間隔で2回接種します。臨床試験において、本ワクチンの接種で十分な免疫が確認されたのは、2回目を接種してから7日以降となっています。また、ワクチンを2回接種した場合の有効率は約90%等の結果が報告されており、100%の発症予防効果が得られるわけではありません。
(*)アストラゼネカ社の新型コロナワクチン「バキスゼブリア筋注」による接種は令和4年(2022年)9月30日、モデルナ社の従来ワクチン(1価)による接種は令和5年(2023年)2月11日、ファイザー社の従来ワクチン(1価)による接種は令和5年9月19日をもって終了しました。
なお、これらのデータはオミクロン株が流行する前のものです。様々な研究において、オミクロン株に対する発症予防等の効果はデルタ株と比較して低く、2回目接種後経時的に低下することが報告されており、効果の持続期間やウイルスの変異によるワクチンの効果への影響についても留意する必要があります。オミクロン株に対する効果について、従来の1価ワクチンはこちら、オミクロン株対応2価ワクチンはこちら、オミクロン株対応1価ワクチンはこちらをご覧ください。
(参考資料)
N Engl J Med. 2020; 383:2603-2615
(Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine)
N Engl J Med. 2021; 384:1412-1423
(BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine in a Nationwide Mass Vaccination Setting)
PMDAの審査報告書(ファイザー社のワクチン)
PMDAの審査報告書(モデルナ社のワクチン)
PMDAの審査報告書(武田社のワクチン(ノババックス))
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