ファイザー社のオミクロン株対応2価ワクチン(従来株/オミクロン株BA.1)については、主な副反応として、注射した部分の痛み、頭痛、関節や筋肉の痛み、疲労、寒気、発熱等がありますが、ほとんどが軽度又は中等度で回復性が認められること、本ワクチンの追加接種に係る安全性プロファイルは、従来の1価ワクチンによる追加接種とおおむね同様であり、現時点で重大な懸念は認められないことが、薬事承認審査で確認されています。
モデルナ社のオミクロン株対応2価ワクチン(従来株/オミクロン株BA.1)については、主な副反応として、注射した部分の痛み、頭痛、関節や筋肉の痛み、疲労、寒気、発熱等がありますが、ほとんどが軽度又は中等度で回復性が認められること、本ワクチンの追加接種に係る安全性プロファイルは、従来の1価ワクチンによる追加接種と比較して明確な差異はなく、現時点で重大な懸念は認められないことが、薬事承認審査で確認されています。
一方、ファイザー社とモデルナ社のオミクロン株対応2価ワクチン(従来株/オミクロン株BA.4-5)については、いずれも既に承認されていたオミクロン株対応2価ワクチン(従来株/オミクロン株BA.1)と同じ株系統(同じ株の、ひとつながりに位置するもの)を用いていることを踏まえ、安全性に影響を及ぼす可能性は低いと考えられることが、薬事承認審査で確認されています。
また、厚生労働省が実施している接種後の健康状況に係る調査において、令和5年1月20日の中間報告によれば、追加接種前と比較したスパイクタンパク質に対する抗体価は、ファイザー社とモデルナ社のオミクロン株対応2価ワクチン(従来株/オミクロン株BA.1)の追加接種後1か月後では、それぞれ約3.0倍と約4.9倍、ファイザー社のオミクロン株対応2価ワクチン(従来株/オミクロン株BA.4-5)の追加接種後1か月後では約2.8倍、オミクロン株対応2価ワクチンの平均では約3.3倍に増加しました。安全性については、ファイザー社とモデルナ社のオミクロン株対応2価ワクチン(従来株/オミクロン株BA.1または従来株/オミクロン株BA.4-5)いずれの場合でも、接種部位の痛みや全身の倦怠感等が多くの方にみられましたが、これらの症状は数日程度でほぼ消失しています。今後も新たな知見が得られ次第、速やかにお知らせしていきます。
本ワクチンは、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があります。接種後に気になる症状がみられた場合は、接種医、あるいは、かかりつけ医にご相談ください。
(参考資料)
PMDAの審査報告書(ファイザー社のオミクロン株対応2価ワクチン(従来株/BA.1))
PMDAの審査報告書(モデルナ社のオミクロン株対応2価ワクチン(従来株/BA.1))
ファイザー社のオミクロン株対応2価ワクチン(従来株/BA.4-5)の評価について(第38回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料より抜粋)
モデルナ社のオミクロン株対応2価ワクチン(従来株/BA.4-5)の評価について(第40回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料より抜粋)
オミクロン株対応2価ワクチンの追加接種後の健康状況調査
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