日本で使用されているワクチンに関して、一番多い副反応はいずれも接種部位の痛み(疼痛や圧痛)です。
例えばファイザー社のワクチン(*)では、国内及び海外で実施された臨床試験において、7~8割の高齢者に発現がみられています。これは高齢者で注意が必要な症状というわけではなく、また、若年者よりも高齢者の方がその発現頻度は少し低い傾向がみられています。モデルナ社、アストラゼネカ社又は武田社(ノババックス)のワクチン(*)でも、発現頻度は異なるものの、一番多い副反応は接種部位の痛み(疼痛や圧痛)となっています。
その他、頻度の高い副反応として、倦怠感、頭痛、悪寒、筋肉痛、関節痛、発熱などが起こることがありますが、たいてい数日以内で回復していることが確認されています。いずれの有害事象も、高齢者で発現頻度が高くなっているというものではありません。
(*)アストラゼネカ社の新型コロナワクチン「バキスゼブリア筋注」による接種は令和4年(2022年)9月30日、モデルナ社の従来ワクチン(1価)による接種は令和5年(2023年)2月11日、ファイザー社の従来ワクチン(1価)による接種は令和5年9月19日、武田社(ノババックス)のワクチンによる接種は令和5年12月25日をもって終了しました。
また、現在、日本国内では、新型コロナワクチンの接種を受けた人を対象に接種後の健康状況に係る調査を実施していますが、いずれのワクチンにおいても、接種部位の痛みが最も多くみられています。
なお、オミクロン株対応ワクチンの副反応について、2価ワクチンはこちら、1価ワクチンはこちらをご覧ください。
(参考資料)
N Engl J Med. 2020; 383:2603-2615
(Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine)
新型コロナワクチンごとの情報(臨床試験の主な結果等)(厚生労働省)
PMDAの審査報告書(ファイザー社のワクチン)
PMDAの審査報告書(モデルナ社のワクチン)
PMDAの審査報告書(アストラゼネカ社のワクチン)
PMDAの審査報告書(武田社のワクチン(ノババックス))
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