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誤情報に惑わされないために。情報リテラシーの重要性と正確な情報の受け止め方

誤情報に惑わされないために。情報リテラシーの重要性と正確な情報の受け止め方

千葉大学医学部附属病院 助教
こびナビ事務局長

黒川 友哉 (共同執筆者:岡田 玲緒奈、木下 喬弘、安川 康介、曽宮 正晴)
2021年07月26日

この世は様々な情報で溢れている

皆さんは、医療情報をどこから手に入れていますか?テレビや雑誌、インターネットなどから情報を入手している人が多いのではないかと思います。しかし、このような情報の中には、科学的に不正確だったり、誤った理解を促してしまう「誤情報」や、意図的に発信された真実とは異なる「偽情報」が紛れ込んでいる場合があります。

3-1.jpg
「新型コロナワクチンは世界的な人口削減計画の一環」というような突拍子もない噂話から、「ワクチンを打つと不妊になる」といった真偽を確かめるのが難しいものまで、様々な誤情報・偽情報が広がっています。

人の命を奪う誤情報・偽情報

こういった誤情報や偽情報は立場を問わず様々な方が発信、拡散しています。特に、医療の専門家である医師や科学者、大学教授といった権威のある方が、そういった情報を流してしまうと、まるで「真実」かのように世の中に広がってしまうのです。

特に、病気を予防するワクチンやがん治療といった命や社会生活に大きく影響を及ぼす医療に関する誤情報・偽情報を信じてしまい、適切な治療を受ける機会を逃したり、防ぐことができたはずの病気にかかってしまうことが問題となっています。

誤情報・偽情報はなぜ広がる?

そのような大きな影響を及ぼす誤情報・偽情報はなぜ広がってしまうのでしょうか。

これは、大元になる情報を発信する人と、それを拡散してしまう人の両方に原因があるといわれています。誤情報・偽情報の発信源となる人は、主に次の4つの理由から誤った情報を発信する傾向があると考えています。

1. Money(金銭目的)
2. Ideology(個人的な主義主張)
3. Compromise(例えば過去の主張との整合性や周囲への妥協)
4. Ego(自己承認欲求)

これらが背景に存在することが多く、この"MICEモデル"が応用できると考えています。

また、このような誤情報・偽情報を受信した方が、善意からその情報を拡散してしまうことがあります。特にインターネット上でこの「誤情報・偽情報拡散の連鎖」が次々に起こってしまうと、短時間で非常に多くの方に誤った情報が広がってしまうことが問題となっています。この現象は、今回の新型コロナウイルスの感染拡大(パンデミック)のように、社会に「不安」が広がっているときに起こりやすいことが知られています。

WHO(世界保健機構)は、このように「疾病(特に感染症)の広がりと共に、正確な情報と誤った情報が混在し、情報で溢れかえる状態」を「インフォデミック」と命名しました。感染症の世界的な拡大である「パンデミック」と同様に、人々の健康に大きく影響を与える危険な状態として注意を呼びかけています。

正確な情報を見抜くために

WHOは、インフォデミックを防ぐために、まずは一人一人が情報を鵜呑みにせず、周囲に誤った情報を拡散させない事が重要であると指摘しています。

3-2.jpgWHOのイラストを元に、一部改変の上、作成

今まであまり聞いたことがなく、不安を煽るような情報を目にしたときには、少し立ち止まり冷静に考えてみることが大切です。

あなたが受け取った情報は、何が根拠になっているのか明らかになっていますか?医療や科学の専門家でない人が発信した「噂話」は疑ってかかることが重要です。また、たとえ発信者が過去に優れた業績を残した研究者などであっても、個人の発信には注意が必要です。

また、情報に出典がついているか、出典先に科学的な根拠が示されているのかどうかも確認しておきましょう。医療情報を受信する時には、このような基準に沿ってしっかりと判断することが大切です。そして、怪しいと思った情報は、安易に次の人に渡さないようにしてください。

情報がたくさん溢れている世の中で、正確な情報を見抜くということは簡単なことではありません。行政機関や学会といった公的機関や複数の専門家による発信など、信頼できる情報源を参照するようにしていただければと思います。


(参考文献)
PAHO.UNDERSTANDING THE INFODEMIC AND MISINFORMATION IN THE FIGHT AGAINST COVID-19
WHO.Infodemic
WHO.Let's flatten the infodemic curve
インフォデミック防止のために行動を(公益社団法人 日本WHO協会)

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